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特集ページ
古着・服飾雑貨の廃棄問題
古着を寄付すると言う、新しい考え方。
実はすごく重要な事なんです。
古着の現状・問題
皆様の身近な存在である衣料品。現在ではお店やインターネットなどで簡単に購入できるようになりました。しかしその一方で、廃棄される古着が年々増加していることはご存じでしょうか。このページでは古着の大量廃棄の現状や循環型社会の実現に必要なことを解説していきます。
どれくらいの古着が廃棄されている?
昨今のファストファッションの台頭や大量生産・大量消費の販売方法も相まって、年間1500憶着もの服が生産されています。途方もない生産量の中、日本国内では家庭・事業所合わせて年間78.7万トン(2020年)の衣料品が排出されており、そのうち廃棄処分される量は51.0万トン。つまり、全体の64.8%が産業廃棄物や一般廃棄物として処分されています。一方リサイクルリユースされる量は15.4万トン(19.6%)となっており、再利用はまだまだ進んでいないことが分かります。さらに、世界規模の見た場合、2015年の時点でおよそ「1秒ごとにトラック1台分」の衣料品が焼却あるいは埋め立て処分されているとあります。2024年現在その量はさらに増え続けています。私たちの生活に欠かせない衣食住の中の衣が、今世界で深刻な社会問題となっているのです。
古着を廃棄する事で起こる弊害
廃棄された衣料品は国内で適切に焼却処分や埋め立て処分されているという面のありますが、その一方で東南アジアやアフリカを中心をした国に送られ、2015年時点で日本から24万トンの古着が海外に輸出されております。ただ、古着を輸出する事は決して悪いことではなく、現地のリユースビジネスの発展や物資の支援として役に立っている側面もあります。しかしながら、あまりに多すぎる物量故、使えない衣料品の廃棄問題や現地の繊維産業の崩壊など環境問題や国どうしトラブルにまで発展する原因となっています。
山積みにされた衣料品や服飾雑貨の廃棄品
具体的な問題としては、廃棄問題です。化学繊維を含む衣料品はそのまま焼却したり、埋め立てをすることが禁じられている場合もあり、十分な処理施設を持たない発展途上国では、一部の業者が処分の手間を省こうと違法に砂漠や砂浜に運び込み、捨てられた衣類が山のようになっている場所もあります。しかし、化学繊維は石油などの物質が使用されている場合もあり、分解されず地上・地中に留まり続けます。実際に、ケニアのビーチでは世界中から送られてきた古着で溢れかえり、発生した火災によって有毒ガスが発生するなど土壌汚染や大気汚染の原因ともなっています。私たちが何気なく捨てているものでも、世界のどこかで大きな問題が発生していると言う現状を認識する必要があります。
私たちにできること
深刻な古着の廃棄問題について、私たちが出来ることはあるのでしょうか。この問題を解決することは簡単ではありません。しかし、それぞれの捨てる以外を選択肢を持つことで解決への糸口になる可能性があります。
1.愛着を持って長く使用する
「ものを大切に使う」と言う考え方は、以前の物が少なかった社会では当たり前の考え方でしたが、現在の大量生産・大量消費の時代ではそれが薄れつつあります。服や服飾は価格も安く、流行の移り変わりも早いので購入してから廃棄になるまでのスパンが非常に短いです。少し汚れたから捨てる少し破れたから捨てるではなく、物自体に愛着を持って、ケアをしながら使用していくことで廃棄までのスパンを長くして全体的な廃棄量を減らしていくことができます。
2.リユースショップなどに持ち込む
大事に使っていたとしても、好みが変わって使わなくなったり、サイズアウトして使えなくなってしまうこともあります。その場合は捨てるではなく、リユースショップなどに持ち込んでるというのも1つに選択肢です。アパレルリユースの国内規模は小売金額ベースで1兆1,500憶円(2023年)と言われています。それだけリユース商品を必要としている人々がいるという事になります。もし、自身が必要ないと思っていてもどこかにそのお洋服を必要としている人がいるかもしれません。捨ててしまう前にリユースショップに持ち込むという選択肢もまた、廃棄量を減らしていく1つの方法になります。
3.服や服飾雑貨を寄付する
リユースショップに持ち込んでも、ものによっては買取や引き取りが出来ないものもあります。その場合、捨ててしまう前に寄付をするという選択肢もあります。寄付する団体にもよりますが、古着や服飾雑貨を寄付の受け入れ対象品にしているところであればガイドラインに則り寄付が可能です。日本国内だけでも服を必要としている所はたくさんあります。そして、リユースショップの買取や引き取りが出来ないものでも、状態の良い服や服飾雑貨などは寄付品としてリユースすることが出来ます。なお、ドリームブリッジでは古着や服飾雑貨の寄付を受け付けております。もし、捨てようと思っている服や服飾雑貨があれば寄付をご検討ください。
古着問題についてのドリームブリッジの取り組み
ドリームブリッジでは寄付して頂いた服や服飾雑貨を適切に仕分けし、様々な活動に使用させて頂いております。海外の国に問題を押し付けるだけではなく、国内での循環を増やし、古着を通じて次世代へのリユースの需要さや現状を知っていただく独自の取り組みを行っております。
古着お配り会(古着DEサステな!お配り会)
様々なイベント会場にてまだまだ使える綺麗な古着や服飾雑貨をお配りし、リユースアイテムを実際に見て・着てもらう事で一般的に捨ててしまうものの中にも「こんなに綺麗なものもあるの?」と古着問題の現状に触れていただけるイベントを開催しております。大人の方にはお心づけ(100円~)を頂いておりますが、お子様は無料。次世代のリユース意識を高め、少しでも問題の改善になるイベントを目指しております。イベント開催者の方の出店依頼もお待ちしております。
お配り会ポスター
おしゃれなアイテムは子供たちにも大人気です!
国内団体への寄付
仕分けした綺麗な古着を児童養護施設を中心に寄付する活動を行っております。ただ寄付を行うだけではなく、各団体様ごとに、サイズや季節物などのヒアリングを行い、必要なものを必要な分お届けすることで、物を押し付ける形ではなく無駄なくご活用いただける寄付の方法を行っております。定期的に服をお届けさせていただいている団体様もあり、皆様から寄付頂いた大切なお品を必要としている場所へお届けする架け橋になるという私たちのビジョンを達成するための大切な活動です。子供服だけでなく、大人服や服飾雑貨の取り扱いもございますので、物資が足りていない場所がありましたらお問い合わせフォームよりご連絡お待ちしております。
夏服、とても喜んでもらえました!
三重県津市里山学院様 定期的に寄付させていただいております
アパレるーぷプロジェクト
寄付頂いた服や服飾雑貨を協力企業て査定し、買取金が寄付できる取り組みです。この取り組みの特徴は繊維リサイクルが可能なので、ブランドの古着だけでなく、一般的にノーブランドと呼ばれる古着でも寄付できるという事です。繊維リサイクルではリサイクルファイバーや車の緩衝材、工業用ウエスと幅広く使用することができます。寄付頂いた買取金はドリームブリッジの環境保護活動や次世代へのリユース意識の向上の活動の為に使用させていただきます。
アパレるーぷプロジェクト
Maked by ケイアールジー
生まれ変わるリサイクル原料
さいごに
世界に広がる古着廃棄問題の解決には皆様一人一人がリユース・リサイクルの意識を持ち、廃棄以外の選択肢を持つことで少しずつ改善していきます。洋服は消費するものではなく資源と考え、行動することが大事なことだと考えております。ドリームブリッジでは寄付して頂いた服や服飾雑貨を適切に仕分けし、様々な活動に使用させていただくことで海外の国に問題を押し付けるだけではなく、国内での循環を増やし、古着を通じて次世代へのリユースの需要さや現状を知っていただく独自の取り組みを行っております。今後も、国内循環・リユース意識向上のためにさまざまな挑戦を続けてまいります。
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